寝違え

みなさんはこんな経験はありませんか?

「とくに心当たりはないけれど朝起きたら首がどちゃくそ痛い・・・。」

そう!それはズバリ寝違えです。一般に寝違えとは
朝起きた時に首や背中などに不自然な力が長時間加わることで
目が覚めた時に首や肩のみ痛み・首が動かしにくくなっている症状です。

なぜ寝違えになるのか?

実は寝違えと言っても原因がいくつかあるのですが、代表的なものを挙げると・・・。

  • 寝ているときに首や肩を冷やして寝違えが起こる(肩出して寝るから!)。
  • 寝ているときの不良姿勢(要は寝相が悪い!)。

この二つが圧倒的に多いです。

 

症状は比較的軽いもの(痛いけどガマンできなくはないくらい)が多く時間が経つと自然に治るものがほとんどです。

ただし注意しなければならないことは

  •  寝違えといっしょに腕や手にしびれがある
  • めまいがする
  • 朝より昼の方が痛みが増した気がする

こういった症状があるときは寝違えじゃない可能性があるので当院か専門医の受診をおすすめします。

寝違えの治療

寝てれば治ります。(3日から7日くらい経てば大抵の人は忘れている)

とはいえ忙しい現代人はそうもいかないので治療を行います。

寝違えは鍼灸治療がもっとも相性がいい治療法といえます。手や足のツボに鍼を刺して治す場合や首に直接軽い刺激の鍼治療を行うと短時間で症状がなくなる事が多いです。

手技療法を行う場合は首の筋肉の緊張を取り、その後に首の関節を無理のないように動かしていきます。
炎症があったり、痛みが酷い場合は超音波をあてて筋肉の緊張を取ったり損傷している関節にアプローチします。

自分で治す寝違え

メルティ鍼灸院ではセルフメディケーション(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること)を推奨しているので自分で治す寝違えも紹介します。

1ストレッチで治す

とあるマンガで紹介されていた方法を紹介します。このマンガこれによると、“寝違え”は首や肩に問題があるわけではなく、脇の下の神経が圧迫されたことによって引き起こされたという(所説あります。)。この部分の筋肉をストレッチで伸ばすことで、血行を促進して自然と痛みが取れるというものです。。

運動①

  • 寝違えて首が痛む側の腕を少しずつ後ろに引き上げる
  • 腕を引き上げて、自然に止まったところで20秒キープ。
  • 20秒経ったら腕を下ろす。

これらを2セット。

運動⓶

  • 痛む側の手のひらで真後ろのベルトの真ん中を軽くおさえる
  • そのまま肘を後ろに引いて20秒キープ。

これらを2セット

運動③

  • 痛む側の手を肘角120°でバンザイする
  • その角度のまま腕を軽く後ろに引いて20秒キープ。

これらを2セット 

※最後にバランスを取るために逆側の腕で運動1-3を各1セット

薬で治す

痛いときにまず思いつくのはやっぱりロキソニン。市販薬では「キング・オブ・痛み止め」というだけのことはあり痛み止めの効果、効果がでるまでの時間の速さの両方ともがダントツです。
ただし妊娠中は服用できなかったり、眠くなる成分が入っている、薬剤師がいなければ変えないなどのデメリットもあります。

次に思いつくのはやはりバファリン。痛み止めの効果はロキソニンには及ばないものの眠くなる成分が入っていない事、いつでも買える手軽さが特徴です。

ちなみにバファリンの「バファリンの半分はやさしさでできている」という
キャッチコピーは胃を保護する成分が入っていることからつけられています。

バファリンの成分を見てみると・・・
アスピリン(アセチルサリチル酸)     660mg 熱を下げ痛みをおさえます。
合成ヒドロタルサイト (ダイバッファーHT) 200mg 胃への負担を緩和します。

半分ではないな!

やらない方がいいシップで治療

痛みがある時よくシップを貼る方がいますが、寝違えに関してはあまりおすすめしません。
なぜならシップ剤には皮膚に刺激のある成分が含まれているからです。首は皮膚が薄く刺激を受けやすい部位です。ここにシップを貼るとかぶれたりなど皮膚トラブルを起こす原因になります。

また首には自律神経の中枢があるのでここを急激に冷やすこともよくありません。(所説あります。)

寝違えの根本にあるもの

みなさんは不思議に思いませんか?

寝相なんていつも悪いし肩だって出ている日も当然あるのに寝違えになる日もあればならない日もあるのになんで?
東洋医学では、痛みなどの症状が出る場合、その根本には「未病」とう状態があると言われています。未病についてはこちら。
日常生活でストレスや疲労がたまるとまずこの「未病」という状態になり、この時に肩を冷やしたりすると寝違いになるのです。

メルティ鍼灸院では「病気じゃないは健康じゃない」をコンセプトに、まずこの未病状態の軽減を行い(本治法と言います。)その後に個々の症状の治療を行います。

最後に院長から

寝違えは比較的症状が軽い場合が多く、放置しがちにすることが多い疾患です。しかし寝違えになるのはなんらかの身体的・精神的なトラブルをかかえている事が多く、油断すると慢性的な首・肩のコリや首の骨のトラブルなどもっと重篤な症状を引き起こす可能性もあります。

もし朝起きた時に首の違和感や痛みを感じたらぜひ一度メルティ鍼灸院にお越しください。あなたの辛い症状をを一緒に解決するため丁寧で的確な施術をお約束いたします。
ひとりで悩んでいないでご相談ください。